静かなところに行きたい!温泉に入りたい!果ては汽車に乗ってみたい!!
唐突にそう思ったハイカイちゃんにピッタリの旅行先だったのが、静岡県にある奥大井・寸又峡でした。
静岡方面はハイカイちゃんの在所である名古屋からアクセスが割りと簡単で助かります。
しかし!静岡に入ってから寸又峡までのアクセスが電車やバスの乗換えがあり、本数も平日は少ない為なかなか難しいです。
静岡 奥大井 寸又峡温泉はどこにある?
寸又峡温泉はダム湖のある山中にあるかなり人里を離れた場所にある温泉で、大井川鉄道のSLか電車で最寄の駅まで行き、そこから更にバスに乗っていきます。
寸又峡温泉への行き方
JR静岡駅(または掛川駅)→金谷駅で大井川鉄道に乗り換え(SL・普通電車・トロッコでその後のルートは変わる)約70分→千頭駅または奥泉駅→寸又峡線バス乗車約30分→寸又峡温泉
あと寸又峡温泉まで行くとスーパーもコンビニもないので、奥大井方面に入る前に何かしら飲み物やオヤツなどは買っておく事をオススメします。
山奥なので観光などを楽しむというよりは、山の自然に囲まれた温泉に浸かりゆっくりするのに最適です。
大井川鉄道のSLに乗る!普通電車もレトロでおすすめ
ハイカイちゃんは別に鉄道マニアではないのですが、祖母がよく汽車に乗って旅行をした話をしてくれていたので、昔から憧れていました。
大井川鉄道のSL(汽車)は今では日本で唯一、年間300日以上運行している為わりといつでも気軽に乗れます。
また、桜の時期にはSLから花見も楽しめるとあって結構有名です。
大井川鉄道では、SL以外にも普通電車とトロッコ(アプト式電車)を扱っています。
普通電車は、私鉄を引退した列車を整備したものとなっており、今では珍しい車種に昔ながらの硬券で乗車するのが「アジ」です。
基本的に浜松方面から奥大井方面に移動する場合、金谷駅で大井川鉄道に乗り換えるのですがSLの始発はその次の新金谷駅なので1駅分は大井川鉄道の普通電車に必ず乗ることになります。
トロッコの方のアプトラインに乗る場合は、普通電車かSLでまずは終点の千頭駅まで行きます。
今回、ハイカイちゃんは往路をSLで行き、復路は普通電車で戻りました。
SLで新金谷~千頭が2,520円、普通電車は1,810円となっておりSLは急行料金がかかります。
新幹線に乗ることを考えると、まさに旅感を感じられ娯楽性が高いのでハイカイちゃん的にはSL料金はお安いように感じました(^ω^)
普通電車はすべての駅に止まりますが、SLは一部の駅にしか止まらないので目的地によってはどちらに乗るか注意が必要といえるでしょう。
念願の汽車に乗るところからの静岡ひとり旅スタートなのでワクワクでした!
車内では車掌さんが景色などの説明をしてくれたり、お弁当の車内販売があったりしました。
線路付近に住んでいる方やSLを撮影している方、SLが見える温泉の露天風呂(男湯)に居る方などがコチラに手を振ってくれるのもSLならではの体験でした(笑
やはり、いつもハイカイちゃんが選ぶ旅路よりはメジャーとあって、平日でも家族連れや団体の方が居たので一人旅でもSL内はわりと賑やかな雰囲気です。
ちなみに、大井川鉄道のSLは「機関車トーマス」のタイプもあります!
トーマスタイプのSLは運行日が決まっており同日開催のツアーやイベントもあるので、友人や家族と行くといい思い出つくりになることでしょう。
千頭駅から寸又峡温泉へ
終点の千頭駅までバッチリSLを堪能したハイカイちゃん。
今回は寸又峡温泉が目的地なのでバスに乗り換えましたが、トロッコに乗る場合は千頭駅が始発駅で、ハイカイちゃんが一人旅に行った方面とは別方面に行くことが出来ます。
SLに乗っている時に思い出したのですが、実はハイカイちゃん祖母と一緒にトロッコには乗った事がありました。
おそらく、曾祖母へ会いに長野へ行く際だったと思うので、甲信越地方でトロッコに乗れるところがあるかもしれないですね…。別の機会にでもリサーチしてみようかと思います!
寸又峡温泉はバスの終点となっているので、特に降りる停留所を気にする必要がありません。
ただ、ハイカイちゃんは終点手前の「翠紅苑」という旅館に宿を取っていたので、そちらで降車しました。
翠紅苑から寸又峡温泉へは徒歩で10分もかからず行けるので、ハイカイちゃんは翌日に探索を回し当日は宿の入れ替わり温泉を堪能しました。
バスで目的地へ行くまでの道なりも山や川、吊り橋などの景色を楽しむ事が出来ます。
窓越しの写真撮影も周りに迷惑がかからない程度であれば良いようでした!
翠紅苑で温泉&夕食を堪能!一人旅にもおすすめの宿
実は今回ちょっと奮発して宿泊先を決めました。
というのも、じゃらんで使えるポイントが貯まっていたからです。
ハイカイちゃんは普段そのように旅行でポイントが使えるように、クレカやプリペイドカードを使うようにしているのですが、一人旅のコスパをあげるのに使えるのでおすすめです。
そこで予約をしたのが翠紅苑です。朝夕2食付にしましたがどちらもとても満足な質と量でした!
紅葉の時期が寸又峡あたりは一番いい時期なのですが、ハイカイちゃんが行ったのはシーズンを外した2月だったので、普段よりも元々の価格も低くお得に泊まれました。
上の写真は夕飯のイノシシ鍋の写真です。他にも、前菜に小鉢、天ぷらなどがあります。
また、食堂で夕食をとった時にハイカイちゃん以外にもお一人さまの方がチラホラいらっしゃったので、山奥でそもそも人がそれほど居ないですし、一人旅におすすめのお宿といえそうです。
翠紅苑で一番初めに感動したのが、部屋に入ると既に焚いてある「茶香炉」です。
静岡ですからお茶が美味しいというのは想像がつくかと思うのですが、まさか焚いて香りを愉しむという発想はハイカイちゃんの中にはなく驚きでした!
寸又峡辺りでだけ栽培している「川根茶」が香炉に使われていたのですが、安いアロマやお香なんかより断然めっちゃイイ香りです…とても落ち着く…。
もちろん、飲むことも出来る種類なのですが通常の茶葉よりも香りがいいのが川根茶の特徴です。
ハイカイちゃんめっちゃ気に入ったので川根茶買って帰り、急須まで買い揃えましたよね。
ちなみに、その後住まい近くのお茶屋さんに追加がないか見に行ったんですが、お店の方に「川根はちょっと特殊だから…」と名古屋近辺では買えないかもしれないと言われました。
(その後も確かに名古屋のお茶屋で見かけていないです。)
茶香炉に癒されつつ、温泉が時間ごとに男女入れ替わり制という事でまだ15時くらいでしたが、温泉に向かったハイカイちゃん。
寸又峡の温泉は「美女づくりの湯」とも言われており、翠紅苑のHPでも独特のとろみのある湯と表現されています。
実際確かに滑らかなお湯でかなり肌も潤います。乾燥肌でパサパサになっていたハイカイちゃんの肌にも優しい泉質でした。
また、仕事柄肩こりがヒドイのですが、入浴後は身体にぽかぽかとした余韻が残り、かなり肩や腰はもちろん全体的に軽くなりました!
他の温泉にもちょくちょく行くのですが、これまでではダントツで入浴後の調子が整ったと思います!
神経痛、関節痛にも寸又峡温泉の泉質は効果があるので、まさに身体ばきばきのハイカイちゃん向きでしたね。
冬の山という事もあり、露天風呂で眺めた星空も冴えており綺麗でした(^ω^)
まず1回温泉に入って部屋でまったりした後、夕食会場に向かいました。
夕飯は和会席で猪鍋がメインのプランでハイカイちゃんは予約しました。
地元の食材を使った食事との事で、普段馴染みのない里山らしい食材が食べやすいよう調理されており美味しくいただきました。
量も丁度良くメインの鍋も味が既についている状態で出てくるのですが、濃すぎず薄すぎず丁寧な味付けで食材の味がきちんと味わえとても良かったです。
ただ、これはハイカイちゃんの確認ミスでもあるのですが、食前酒(この時は白ワイン)が出てくるのでお酒が飲めない方は予約時に断っておいた方が良いです。
久々にお酒に触れたのでダメもとで飲んでみたのですが、ハイカイちゃんお酒が激弱なので天ぷらを食べた後若干グロッキーでした(笑
食後は部屋で少し休んで2回目の入れ替わったお風呂を愉しみました。
翠紅苑は内湯と露天風呂が男女各1つずつなので、色々な湯に浸かりたい!という方には向きませんが、平日は本当に人が少なくほぼ貸切なのでゆっくりするのには最適です。
ちなみに、家族の方や個人で貸しきれるお風呂も大浴場とは別にあるので、家族だけで温泉を愉しみたい!という方にも翠紅苑はおすすめです。
夢の吊橋とチンダル湖へハイキング
チェックアウト後は寸又峡の観光場所として有名な「夢の吊り橋」とダム湖を見に行くことにしました。
わりと軽い気持ちで山の方へ行ったのですが、運動不足なハイカイちゃんには若干しんどかったですねハイ。
夢の吊橋は寸又峡のシンボルで真ん中で願うと恋が叶うというパワースポットにもなっているらしいです。
高さもあり細身のかなりスリリングな吊橋になっており、橋までの階段も急になっているので現地にも注意書きがありますが、体力に自信がない方は敢えて目的地にする必要はないです。
そもそも高所恐怖症で外が見えるエレベーターでさえ嫌いなハイカイちゃんは、夢の吊橋ではなく山道を進む飛龍橋に向かいました。
道の途中にあるトンネル内部も赤いパイプが通っており、大自然の中に唐突な機械感のギャップがありカッコいいです。
ダム湖が綺麗ですし、遠目から夢の吊橋を写真に収めることは出来るので、どうしても橋を渡る必要はないかと思います。
夢の吊り橋は本当に細いので一度に乗れる定員が10名で、休日やシーズンは長蛇の列が出来るそうです。
ハイカイちゃんが行った時は平日の午前中という事もあり、ほとんど人が居なかったのでフォトジェニック目的の方は平日を狙うのが良いでしょう。
また、ダム湖はチンダル現象という光と微粒子の関係で成立する自然現象により、その時々によって水の色が違うように見えます。
運が良ければ真っ青な湖が見られるのですが、ハイカイちゃんがダム湖に着いた時は若干曇り気味だったのもあり、どちらかというとグリーン寄りの見え方でした。
チンダル現象に関しては、ダム湖の水量と天気、自然光の当たり方によるのでなかなか狙って写真に収めたりすることは難しいかもしれませんが、通常の状態でも湖と山なりは美しい景観といえます。
ハイカイちゃんが夢の吊橋を渡らずに向かった飛龍橋は緑色に塗装されており、昔は森林軌道トロッコが通っていたそうです。コチラも高い場所にあるのですが道幅は十分にあります(笑
ひとしきりハイキングをしたハイカイちゃんはちょっと疲れながら元来た道を戻りました。
寸又峡温泉には町営の温泉があるので、そちらで一汗流してから千頭駅に行こうと思ったのですが、残念ながら休み!
そして、それならば…と思い芋餅が美味しいと評判のお店によって行こうと思ったのですが、そちらもお休み(?)で宛てがなくなってしまいました…。
そんなこんなでまだ昼食には早い時間だったのもあり、予定より一本早いバスで寸又峡を後にしましたが、のんびりと温泉を1日目に堪能出来たので由としました。
音戯の郷で時間つぶし
千頭駅の近くには「音戯の郷」という様々な音の体験が出来るミュージアムがあります。
直営の売店やレストランもあるので、電車を待つ間に寄るのに向いていると思います。
ハイカイちゃんも電車が来るまでに40分くらいあったのでザッと中を見て回りました。
専用の聴診器を木のオブジェなどに当てると鳥の鳴き声が聞こえてくるのや、ターゲット付の銃のようなもので的に当てると音が鳴るのが面白かったです。
平日なので貸切…と思いきや、どこかで聞き覚えのある声が…。
声のする方を見ると、何とも奇遇な事にウドちゃんの「旅してゴメン」のロケ中でありました!
ロケ班&ウドちゃんとハイカイちゃんしか館内に居ないので非常に気まずく、避けるように館内を見て回りました(笑
ハイカイちゃん何気に「旅してゴメン」とは縁があるようで、今回を含め人生で3回くらいロケの最中に遭遇しています。
そのうち1回はバイトしているカフェに偶々ロケの日にシフト入りしており、ウドちゃん用に珈琲を入れたりしています。
そうこうしているうちに電車の時間が迫ってきたので、「音戯の郷」を後に普通電車にのんびり揺られながら帰路に着きました。
静岡奥大井・寸又峡の一人旅はハイカイちゃん的にはかなり満足でした!
なかなか本当に人があまり居ない静かな旅先というのは現代では見つけにくいものですが、寸又峡は温泉と山とダム湖だけがありリフレッシュにもってこいの旅先といえるでしょう。
ハイカイちゃんはあまり宿のリピートは考えない方なのですが、今回の翠紅苑と寸又峡という場所が気に入ったので、また日常に疲れたときなどは休みに行きたいと思います。
アプトラインの方面も今回は行っていないので、そちらの方面にも機をみて行きたいものです(^ω^)