長野 松本で満喫!おすすめ一人旅
秋ごろ、寒くなる前に長野に行こう!と突然思い立ったハイカイちゃん。
ちょうどコロナも少し落ち着いてきた時期だったので、タイミングを逃さないように急遽、長野県の松本市へ一人旅にいってきました。
実は、曾祖母が長野に住んでいたので、中学に上がる前までは年に一度は家族で旅行に行っていました。
曾祖母が亡くなってからは、若干東海圏から長野は遠いとの事で、お墓もこちらに移動させたのでパッタリ長野に行くことはなくなりました。
曾祖母がたまにこちらへ来る時に、必ずイナゴの佃煮をお土産で持ってきていたのですが、ハイカイちゃんそれが物凄く好きでして…。
虫が苦手な人からすると「???」という感じだと思うのですが、イナゴの佃煮ほんとにご飯と一緒に食べると美味しいんですよ!
長野グルメ!馬刺し・山賊焼き・おやきはテッパン!
イナゴの佃煮を個人的にはプッシュしたいのですが、もっと一般受けもする美味しい食べ物も長野には沢山あります(*‘ω‘ *)
信州そばなんかは無難に人気かと思いますし、実際お蕎麦屋さんは沢山あります。
が、有名な分けっこう当たり外れがあるので、美味しい信州そばが食べたい場合は口コミとお店の創業歴をチェックする事をお勧めします。
蕎麦はアレルギーでちょっと…という方には、馬刺しや山賊焼きがおすすめです。
馬刺しはね…ホント名産地で食べるのが良いです( ˘ω˘ )
おひとり様で馬刺しを気軽に愉しむなら、居酒屋や宿の食事が良いかと思います。
今回ハイカイちゃんは松本駅近くの居酒屋「蔵のむこう」さんで馬刺しと蕎麦はいただきました。
駅からかなり近いのと、お昼も営業しておりランチ以外のメニューも対応している。という点でチョイス。
ざる蕎麦と馬刺しの盛り合わせを単品でそれぞれ頼みましたが、大満足の美味しさでした。
お蕎麦は少し固めがハイカイちゃんは好きなので、同じ好みの人には特におすすめ。
それから山賊焼きですが、「長野の山賊焼き」は鶏モモ肉を揚げ、にんにくを効かせた醤油だれで味付けします。
山賊焼きって、実は大きく二種類ありまして、あれ?山賊焼きって鶏肉焼いたやつじゃないの?と思った方も間違いじゃないです。
焼くタイプの山賊焼きは山口県、揚げるタイプの物は長野県の松本が発祥とされているのです。
山賊焼きも飲食店で食べても良いのですが、今回ハイカイちゃんは持ち帰りにするためスーパーで買いました!
そう、普通にスーパーでも山賊焼き買えます。
ちなみに、イナゴの佃煮もスーパーで買えます。
あと「おやき」も長野の名物です。これも物によってはそば粉が生地に使われていたりするので、アレルギーの方は注意してください。
おやきは、小麦粉やそば粉などで作った生地で、野菜や餡子を包んだ饅頭みたいな物です。
弾力のある生地に野沢菜が入っているものが定番ですが、最近は肉まんのように豚肉を包んでいるような物もあります。
ハイカイちゃん的におすすめなおやきの具は、味噌で和えた野沢菜と餡子です。
おやきはそれほど大きくないのですが、結構しっかりした生地にぎっしり具が詰まっているので、2~3個でわりとお腹いっぱいになります。
おやつに!と思って食べると、その後のご飯が食べられなくなりがちなので気を付けてください笑
おやきは松本駅の売店で売っているので、到着後の軽食や宿での夜食代わりに買っていくと良いかと思います(*‘ω‘ *)
古民家温泉宿 月の静香
さてさて、長野ご飯について熱く紹介したところで、今回の一人旅温泉宿のご紹介です。
今回もなかなか駅から離れた絶妙にアクセスがしづらいところにしてしまいました…。
この度の宿は「旬彩 月の静香」というところです。
旬彩と冠していることからも分かるように、時季の素材を使った料理にも力を入れている旅館です。
ハイカイちゃんは今回は連泊の朝食付きで予約したので、お夕食については分からないのですが、朝食はちょっとした鍋物もありなかなかのボリューム、そして丁寧な味付けで満足度の高いものでした!
宿が古民家風の内装&温泉もあるとの事で楽しみにしておりました!
今回は「秋」という部屋に通してもらいましたが、部屋ごとの名前も風情があります。
中に入ると、大きな梁と畳や障子、和紙の丸い照明や行灯といった、まさに和の雰囲気を感じる要素が揃っています。
家具類も部屋の雰囲気に合わせてあるようで、居心地の良い空間です。
梯子を上がったロフトのような部分が寝所となっています。(構造上音が響きやすいようなので眠りの浅い方は注意!)
洗面台やお手洗いも昔の様相なのですが、使い勝手は悪くなく快適に過ごせます。
250年の歴史を持つ古民家を移築した部分を本館とは別棟として宿泊できるようにしたとの事。
部屋からは窓から小さな庭が見え、連泊していると実際に明治・大正頃の家で過ごしているような気持ちになります笑
美ヶ原温泉
温泉は美ヶ原温泉にあたる湯で、白っぽく重みのある泉質で神経痛や関節痛、五十肩などに効果があるらしいのですが、実際にそのお湯の重みというか厚みに体が楽になった感じがしました!
まあ、いつものごとくハイカイちゃんの肩が死ぬほど凝っていたということもあるのかもしれませんが…( ˘ω˘ )
浴場自体はそれほど広くなく、内湯と露天風呂が一つずつあるのみですが、空いている時間に入ると安心感のあるこじんまり感があって、あれはあれで個人的には好きですね。
また、月の静香では駅と宿の間の送迎に対応しているのですが、なんと、駅付近の観光名所であれば途中下車にも対応してくれるという神対応!(^^)!
ハイカイちゃんも漏れなく好意に甘えまして、松本城と松本市美術館まで送迎をしてもらいました。
国宝 松本城 五重六階の天守で日本最古
月の静香の送迎により迷子になる事もなく、松本城に到着したハイカイちゃん。
正直、城、ナメてました…。
松本城は国宝の城として有名なので、普段であれば人が多くて赴くのを躊躇う観光名所ですから、コロナ禍の影響がなければハイカイちゃんは旅先に選びません。←
なので平日であることも踏まえて城内で並ぶことは想定していなかったのですが、地味に人が多かったですね…。
というか、天守閣に行くまでの階段が滅茶苦茶急であることもあって、順番にしか進めない為に人が溜まっているようでした。
ただ、やはり国宝という事で城としての造りや歴史の分かる展示物は見ごたえがあり、人気があるのも当然と思った次第でした!
二十六夜神の伝説など、松本城ならではの逸話も面白いです。
で、ナメていたというのは正に階段の急さで、当日ハイカイちゃんは袴パンツ的なのを履いていたのですが、これがまあ動きにくい!!
しかし、昔の殿様や侍にしても奥方にしても、もっと重い装備や服装であの急こう配の階段を上り降りしていたのだと考えると、本当に意味が分かりませんね。←
松本城は戦に備えて作られた天守と、江戸時代ごろになってから増設された櫓という、戦ではなく生活をすることに重きをおいた空間が連結された造りとなっています。
出入口付近や下層階は櫓に近いからか、わりと動きやすく通路も幅がありますが、天守に向けて上っていくと先述もしたように急な階段が増え通路も細くなり、弓や投石、銃などを配置する小窓などが見られます。
その為、動きやすい恰好で行くのが良いでしょう…。加えて、一方通行が基本なので、人にひっかけてしまうおそれがあるキーホルダーやアクセサリーもおすすめしません。(どんだけ動きにくかったんだよ)
松本城の近くは城下町だった名残で、飲食店などが密集する商店街があり、駅も近いので観光には本当に良い場所です(*‘ω‘ *)
長野 松本のお土産は「てまり」?
変わったモニュメントだな~。てか、ちょっと不気味…(こら)
と思いつつ、写真だけ撮ってすっかり忘れていたのですが、実は長野の松本は「てまり」(手鞠)が伝統工芸品です。
ハイカイちゃん全然知らなかったのですが、たまたま松本駅周辺を散策している時に、伊勢町通りで写真の鞠モニュメントを発見しました。
後日調べたところ、このモニュメントは「からくり時計」だそうで、一時間に一回のペースで鞠が開くようです。
すると、曲に合わせて鞠の中の人形が動く仕掛けとなっており、どうも2曲搭載されているらしいとのこと。
ちょうどそのタイミングに通りかかったという偶然(*’ω’*)
手鞠は手で針をかがって作られることから、昔から「幸福を招く」(てまねくという事かな?)という縁起物として、嫁入りの時に手鞠を持って嫁ぐ。という風習があったようです。
松本藩が土地を治めるようになって以来、武士の妻子が玩具として使ったりもしており、約200年ほどの歴史があるとのこと!
現在は松本てまり保存会という団体が主体となって、縁起物のお土産として華やかな創作てまりを打ち出しています。
からくり時計は松本駅から徒歩圏内なので、ぜひ見てみてください(^^)
松本市美術館で草間彌生とミュシャを観る
松本市ゆかりのアーティストといえば、草間彌生さんです。
この日は生憎と雨だったのですが、天候に左右されることもなく堂々たる作品が外にも展示されています。
ずっとこだわり続けられている水玉をメインとした作品は、観る側を圧倒させる鮮烈さが特徴ですが、配色や描画されるものの強弱は一般的にデザインとしても受け入れられ人気も高い部分が実に興味深いといえます。
草間さんとは全く作品のタッチが違うものの、一種のデザインとして世間での人気が高いミュシャの作品も期間限定展示されていました。
松本市美術館の内観は近代的で各展示室とも広い空間になっています。
草間さんの展示に関しては、一面万華鏡のように鏡張りの部屋や真っ暗な中に色を変えて光る梯子がある部屋といった展示室全体を大胆に使ったものもあります。
天井も高さがあるため、ミュシャの看板として描かれた縦長の作品が展示されていても、窮屈さを感じないのはとても良かったです。
ミュージアムショップには可愛らしい草間さんの作品のファブリックを使った雑貨なども売っており、松本に行った際には是非寄りたい美術館といえるでしょう。
レトロな学校を見学!旧開智学校
前回の更新から、だいぶ間が空いてしまったのですが、こちらがもう一つ紹介したい松本の観光名所。
「旧開智学校」です。看板の天使たちがなんともイイあじを醸し出しています(‘ω’)
旧開智学校は明治6年に小学校として開校された学校です。
明治というとまさに文明開化の時代ですが、この開智学校も時代の流れを汲んだ洋風な建築物となっています。
建てたのは地元松本の立石清重という大工だそうで、日本人が建てた洋風の学校なんですね~。
この学校のすごいところは、もちろんその校舎の外観や造りもさることながら、学校での教育というシステムの前身となる仕組みづくりがされていたという点です。
令和の現代からすると戦前にもなる明治は遠い時代にも思えるのですが、当時の初等教育として開智学校では、すでに児童の健全な育成という観点から、今でいう保健体育にあたる面での教育が進められていたというのです。
実際展示されている当時の教科書や生徒たちが記した日誌といった資料からも、体操や運動会、林間学校の様子が分かります。
また、小学校という事で図や絵を用いて説明していたことが分かる資料も、明治の小学生たちの生活が垣間見え面白いです。
加えて、ハイカイちゃんが一番感心したのは、なんと特別支援学級への教育の取り組みも、明治時代に開智学校ではなされていた。という事です!
しかも、日誌や教師への相談書記の類から見るに、通っている生徒も特別支援学級について、子供なりに生活環境の違いなどから察して「理解」をしていることがうかがえます。
つまるところ、それらの資料から推察するに、旧開智学校において教育は教師や学校の間だけではなく、生徒にも開かれたものだったことが想像できるのです。
これはなかなか貴重な経験となりました…。最初は校舎の造りにただ釣られて赴いたのですが←
現代は義務教育として日本ではほとんどの人が当然と学校に通い、日々なんとなく授業などを受けるのが当たり前になっています。
ハイカイちゃんも、学生時代はわりと徒然なるままに過ごしていました。が、その教育の源泉のようなものを目の当たりにすると、感慨深いものがありますね…。
ぜひ、学校の先生や保育士さんは一度訪れてみることをおすすめします(*’ω’*)
外の休憩スペース無料開放中。向かいの旧司祭館にて売店の営業中。
長野県松本市の一人旅、昔の日本に思いを馳せる良き旅になりました。
曾祖母が生きているうちに、もっと色々な話を聞いておけば良かったな…。と思いましたね。
何も知らず考えずにいても時間は経っていくわけですが、時折振り返ることで新しく知己を得られることもあります。
ハイカイちゃんの一人旅では、そういった何かを少しずつ見つけることを今後も大事にしたいと、改めて思いました(˘ω˘)